徳島県立近代美術館は多様な鑑賞者のため、「ユニバーサル・ミュージアム」を目指し、触覚で作品を感覚させたり、手話で作品を解説したりするような様々な取り組みを行っています。
美術館とは「見て、楽しむ」だけの場所なのでしょうか-。障害の有無や年齢に関係なく、誰もが訪れやすい「ユニバーサル・ミュージアム」を目指す徳島県立近代美術館の取り組みが10年目を迎えました。手で触れたり言葉を介したりして作品を楽しめる鑑賞会を催し、視覚障害者が参加しやすい場を提供してきたほか、聴覚障害者に向けては手話による作品解説や筆談で語り合う鑑賞会を企画してきました。当事者の声を取り入れながら工夫を重ね、美術館を多様な人が集える場にしようと試みを続けています。
徳島新聞より(ユニバーサル・ミュージアム目指して 見えなくても聞こえなくても鑑賞できる芸術に 徳島県立近代美術館の取り組み10年)